看護師自身のストレス解消法について
看護師は、患者の生死を左右する場面に関わることが多く、ストレスの大きい職種だ。患者から理不尽な要求をされたり、医師との人間関係が上手くいかなかったりして悩むこともあるだろう。看護師になったら、こうしたストレスから逃れることは難しい。ストレスを受けても解消する方法を見つけて、生活に支障が出ないように工夫しなければならない。まず、相談相手を確保することが必要だ。信頼できる相談相手がいれば、ストレスが高じる前に心に溜まった思いを吐き出せる。
もっとも、相談によって問題解決に至る必要はなく、相談しただけでストレスを大幅に減らせるはずだ。悩みを聞いてくれる相手がいるだけで、十分とも言える。相談相手としては、可能なら看護業界を知る先輩や同僚などが望ましく、同業者なら悩みを理解しやすい。逆に、全く赤の他人の方が好ましいケースもある。自分のプライベートな事情を、身近な人に知られたくない場合だ。職場の相談窓口や労働支援センターなど、ストレスが溜まった看護師の相談を受け付けてくれる場所がある。
このほか、自分なりのストレスケアを開発しておくことも大切だ。ぬるめのお湯で半身浴しながら好きな音楽を聴いたり、アロマなどの香料を嗅いだりしてリラックスするなど、さまざまな方法があるだろう。職場での嫌なことを忘れるため、ほかの趣味に没頭することもストレス解消に効果がある。特に楽器の演奏やDIYなど、クリエイティブで技術の向上を伴う趣味は、建設的で充実感や達成感が高いだろう。